スピリチュアルカウンセラーのTomokatsuです。
無償の愛を「無料」という意味だと捉えている方が大変多くいらっしゃいます。
確かに「無償」という言葉を辞書で引くと「無料」という意味もあるのですが、それだけではありません。「無償の愛」についての誤解を解き、本当の意味を2回シリーズでお伝えします。
「無償の愛」と訳されたUnconditional Love
「無償の愛」は英語ではUnconditional Loveと表現されます。日本語に訳すと「無条件の愛」です。「無償(無料)の愛」ではありません。
無償を無料という意味に捉え、「Free Love」だと勘違いしている方も多いですが、free loveは自由恋愛主義という意味で、「すべてのかたちの愛を受けいれ、 結婚を社会的・経済的な束縛とみなし、拒否する社会運動のこと」(wikipediaより)です。違うものを指す言葉なので、この点も注意が必要です。
では本題に戻りましょう。
親が子に対して行う行為を想像してください。
子に何らかの危機が迫ったとき、親は自分の命を優先することなく子を危機から救うために向かっていくでしょう。
このような状況を、第三者のある1つの視点から見たとき、無償の愛だと捉えることができます。
何の条件もなく、ただ子を守りたいという「無条件の愛」という意味です。
無料こそ美徳?
日本には「無料で提供することこそ素晴らしい、崇高であり美徳である」という意識が強くあります。そのため、「無償の愛」は「何の条件もなく成される愛」ではなく「無料で提供される愛」だと勘違いされています。
特にスピリチュアルという世界の中では「お金 = 欲」という思考やブロックを持っている方が多く、金銭の授受自体が「無償の愛」に反する行為と見なされがちです。
最近は「お金に好かれる」や「お金を愛する」という思想が浸透してきているようですが、まだまだお金に関するブロックをお持ちの方が多いと実感しています。
では、1つ考えてみましょう。
世の中に無料というものは存在するでしょうか?
単に「お金がかからないこと」という視野の狭いところで無料というなら、試供品や試食、スピリチュアルでは無料ヒーリングや無料カウンセリングが例として挙げられますが、それを「無償の愛」と言うならば、非常に狭い部分、隙間のような部分を「無償の愛」と呼んでいることになります。
無料カウンセリングという無償の愛を受けて自分が望む方向へ人生が進んだ後、カウンセラーが有料の書籍やカウンセリングを勧めた瞬間どうなると思いますか?
そのカウンセラーは急に愛に溢れた存在から、大暴落して愛のない人間という扱いになります。有料をちらつかせた瞬間に無償の愛の提供者ではなく、金の亡者という扱いにまでなることがあります。
非常に大きな振れ幅でそのカウンセラーをジャッジしていることがお分かりになるでしょう。
ですから、まずは「無償」という解釈を「無条件」に置き換えて欲しいのです。
無条件だと解釈した瞬間に生み出される循環
無料という解釈は2極性の極端な状態です。無料ばかりを追い求め有料を批判・否定していると、お金という物質でもエネルギーから見ても停滞します。2極性を助長し続けてしまうからです。
そこで無料を無条件と解釈してみましょう。
だからと言って、財布のひもを全開放して支払えと言っているのではありません。それもまた有料に傾き過ぎた極端な状態です。
自分の支払える範囲で、相応の金額であると感じたものに対して対価として支払うだけで良いのです。
また、対価はお金だけではありません。感謝の言葉や態度も対価となります。
スピリチュアルの世界であっても正当な対価で取引するフェアトレードという考え方を取り入れてみましょう。
このブログには続きがあります。(2023年11月12日以降に閲覧できます)