スピリチュアル情報の本質
今回は、【エナジーバンパイア】が存在しない理由の続きです。

人間がいる物質社会では、自己利益を追求した「判断」の世界が広がっています。
その中で何らかの疑問や違和感を覚えた人が「相手の気持ち」について考え始め、「判断」を手放した先にある「受け入れ」を始めます。様々な視点で一つの物事を考察し、探求するようになっていくということです。
これがスピリチュアルの始まりです。
アセンデッドマスターとなっているブッダやキリスト、アマテラスたちは、相手の気持ちを尊重しつつ自分の視点も持ち続けた人たちです。
現在のスピリチュアルセッションや講座、ブログなどでの情報提供であっても、相手の気持ちを考えながら、判断を手放した先にある「受け入れ」というものの中でサービスを提供していく事に変わりはありません。
統合のはずが、分離を招く
しかし、スピリチュアルの世界で活動している皆さんのブログやSNSを見聞きすると、ビックリするほど判断に埋め尽くされた、自己利益を追求したスピリチュアルを展開しているものが多くあります。
自己利益というのは、お金だけでありません。他人に尽くされることを望む方もいれば、単に目立とうとしているだけの方もいます。
例えば、『自分を支持する人たちを仲間、それ以外は敵で結界やバリアなどを張るべき』と主張することは、自己利益を追求しています。
分離するためのキーワード(結界、バリアなど)を利用して、さらに「分離した状態」を創り出しています。自ら統合から離れる行動をしているのです。
自分自身の判断によって特定のものを絶賛し、それ以外のものを否定している内容も、統合から離れるたのめ自己利益の追求に該当します。
ただ、そのような情報発信をしている皆さんが、意図的に統合から離れて分離を創り出そうとしているとは限りません。結界やバリアという言葉が分離を生み出すということを理解していない場合も多くあり、無自覚のうちに分離を促す情報発信している方も多いのです。
情報を受け取る側が考える
情報発信元に無自覚な方がいる以上、私がどれだけ伝えても、その方々はご自分の発信している情報が何を促しているのか気づきません。ですから、情報の受け取り手となっている皆さんが考える必要があります。もちろん今読んで頂いている私のブログも考える対象として下さい。
情報を見聞きした時に前述した『相手の気持ちを尊重しつつ自分の視点がしっかり盛り込まれているか』を、ご自身で考えてみてください。
人それぞれ答えは違いますが、Tomokatsuのブログは「『相手の気持ちを尊重しつつ自分の視点』で書かれている」と評価していただけて頂けたら何より嬉しいです。
もう1つの大切なもの
ここまで相手の気持ちを考え続ける事が大切だと伝えていましたが、そればかりを気にし続けるのも極端です。情報発信が怖くなる方もいるかもしれません。相手の気持ちを気にし続けると、情報発信をしたくてもできなくなってしまうのです。
ではどうすればいいのかというと、「相手の気持ちを尊重する」にもう1つ加えてください。
「自分の意思」を入れます。
「これだけは伝えておきたい」という自らの意思がないとしっかりと情報発信はできません。もし相手の気持ちを気にし過ぎて情報発信できない状況になっていたら、このように自分に問いかけてください。
私が伝えたいことは何だったのか?
この問いかけに引っ掛かってくるキーワードが自分の意思です。
「自分の意思」と「相手の気持ち」のバランス
ここまでお読みになって、お気づきの方もいると思いますが、自分の意思が強ければ強いほど自己利益を追求します。判断に埋め尽くされたスピリチュアルを展開している皆さんは、自分の意思がとても強いのです。
例えば、ブログで自分の意思を長文で主張し続ける内容は、読み手の気持ち(相手の気持ち)に目が向いていないように見えます。
何かの注意喚起するのなら、その注意喚起で読み手の方が「どう思うか?どう受け取るか?」という点について考えながら文章を構成し、誤解の生まれないように書かなければなりません。
自分の意思を主張し続けるブログの読者の中に、自分の意思を主張する方がいると、さらに分離した状態が創られていきます。「エナジーバンパイア」や「悪いエネルギー」などという言葉を使い、「取った、取られた、具合が悪くなった」などと主張し始めるのです。
何事もバランスです。
自分の意思も主張しつつ、相手を大切にする気持ちも織り交ぜる工夫が必要です。