
スピリチュアルカウンセラーのTomokatsuです。
2026年7月10日、米国政府からUAPに関する新たな資料が公開されました。今回の公開は、第4弾にあたります。
UAPの資料が政府から公開されたと聞くと、
「ついに宇宙人の証拠が出たのではないか」
「政府が隠していた秘密が明らかになったのではないか」
と期待する方もいるかもしれません。反対に、
「どうせ気球や航空機の見間違いではないか」
と考える方もいるでしょう。
では、今回公開された資料には、実際に何が記録されていたのでしょうか。
資料の内容と、公開そのものが持つ意味を整理してみたいと思います。
正式名称はPURSUE Release 04
今回の資料公開は、米国政府が進めている次の制度の一部です。
制度名:
Presidential Unsealing and Reporting System for UAP Encounters
略称:
PURSUE
今回の公開区分:
Release 04
米国戦争省が発表した文書の正式名称は、次のとおりです。
Department of War Publishes Fourth Release of Unidentified Anomalous Phenomena Files on WAR.GOV/UFO
日本語にすると、
「米国戦争省がWAR.GOV/UFOに未確認異常現象に関する資料の第4弾を公開」
という内容になります。
公式の日本語名称は示されていないため、本記事では「PURSUE Release 04」または「UAP資料第4弾」と表記します。公開日は2026年7月10日です。
米国政府は、2026年5月8日の第1弾以降、5月22日、6月12日、7月10日と、段階的に資料を公開しています。今後も資料の確認と機密解除が進み次第、追加公開する方針を示しています。
今回公開されたのは40件のファイル
Release 04には合計40件のファイルが含まれています。
内訳は次のとおりです。
・文書:14件
・動画:19件
・音声:4件
・画像:3件
資料の提供元には、米国戦争省、NASA、CIA、FBI、米国エネルギー省などが含まれています。
ただし、40件の新しいUAP事件が発表されたという意味ではありません。
一つの出来事に関係する報告書と映像が別々のファイルになっているものもあります。さらに、1940年代に作成された文書から2025年に撮影された映像まで、時代も資料の性質も異なります。
今回の第4弾は、一つの大きな発見を発表したものではなく、米国政府内に保管されていた幅広い記録をまとめて公開したものです。
「未解決」は宇宙船を意味しない
PURSUEの公式ページでは、公開されている資料を「未解決の事例」と説明しています。
ここでいう未解決とは、政府が観測された現象の性質について、決定的な判断を下せないという意味です。
その理由には、必要な情報や観測データが不足していることも含まれます。
つまり、以前のRelease 03のときの記事にも書きましたが、
「なんだかよく分からないもの」
ということです。
政府が資料を公開したからといって、その映像や証言の内容を政府が事実として認定したわけではありません。また、機密指定されていた資料だからといって、地球外生命体に関する秘密が記録されているとも限りません。
軍事施設、航空機、監視装置、情報収集の方法などが記載されていれば、物体の正体とは別の理由で資料が機密になることもあります。
でも資料を見れば見るほど、ワクワクするものばかりです。
1948年に作成された飛行物体の分析
Release 04には、米空軍が1948年に作成した「Analysis of Flying Object Incidents in the United States」という文書が含まれています。
日本語にすると、「米国内で発生した飛行物体事例の分析」です。
文書では、米国内で何らかの飛行物体が目撃された可能性を認めながらも、その正体については判断できないとしています。
考えられていた候補には、自然現象、米国内で開発された飛行装置、外国の航空技術などがありました。当時は第二次世界大戦が終わって間もなく、米国とソ連の対立が深まり始めていた時期です。
そのため、未確認の飛行物体は、宇宙から来た存在としてだけでなく、外国の偵察装置や新型航空機である可能性も含め、軍事上の問題として見られていました。
現在ではUFOやUAPという言葉から宇宙人を連想しやすくなっていますが、1948年の政府にとって最初に問題となるのは、
「自国の空域に正体不明のものが存在している」
という安全保障上の問題として捉えていたことがよく分かる資料です。
Project Signが比較した「空飛ぶ円盤」と実験機
Release 04には、米空軍のUFO調査計画Project Signが1948年に作成した「Project Sign Progress Report」も含まれています。
この資料で興味深いのは、目撃報告の一覧だけでなく、円形翼、環状翼、デルタ翼などを持つ実験機の写真や図が収録されていることです。現在の航空機とは大きく異なる形の機体もあり、写真だけを見ると、UFOとして想像される姿に近く感じてしまうかもしれません。
しかし、Project Signは正体不明の物体をすぐに地球外の乗り物と考えたのではありません。
人間が開発した特殊な航空機、外国の軍事技術、自然現象、観測上の問題など、複数の可能性を比較していました。
報告書では、当時の情報だけでは正体を特定できないとしながらも、低アスペクト比と呼ばれる横幅に対して前後に広い翼を使えば、目撃された「空飛ぶ円盤」に似た外見や飛行特性を持つ航空機を造れる可能性があるとしています。
掲載された写真は、UFOの正体を示したものではありません。むしろ、目撃された物体が既存または開発中の航空技術で説明できるのかを検討するための比較資料だったと考えられます。
ロスアラモスで目撃された緑色の火球
1949年の「Los Alamos Conference on Aerial Phenomena」という資料も公開されています。
これは、1949年2月16日にロスアラモス科学研究所で開かれた、航空現象に関する会議の記録です。
会議には軍関係者、FBI、原子力委員会の関係者のほか、エドワード・テラーを含む科学者たちが参加していました。
議題となったのは、ロスアラモス周辺などで目撃されていた緑色の火球です。会議では、隕石や流星などの自然現象である可能性が検討されました。一方で、目撃された色、飛行経路、明るさ、継続時間などに、一般的な隕石とは異なる点があるという意見も出ています。
最終的に、この会議だけで原因が確定されたわけではありません。
ロスアラモスは核兵器開発と深く関係する場所です。
そのため、現在の視点から見ると、
「核施設を監視するUFOだったのではないか」
という都市伝説につながりやすい資料でもあります。しかし、文書に記録されているのは、科学者や軍関係者が正体の分からない発光現象について検討したという事実です。
いったい、この火球は何だったのでしょうか……
軍事訓練空域で目撃された物体
比較的新しい資料として、2019年と2020年のRange Fouler Debriefがあります。
Range Foulerとは、軍事訓練や作戦が行われている管理空域に入り込み、訓練の妨げとなる未確認物体や事象を指します。Range Fouler Debriefは、その事例についてまとめた報告書です。
2019年に米国東部で記録された報告
2019年に米国東部で記録された報告では、長年の飛行経験を持つ人物が、自分たちとは反対方向へ高速で移動する小さな物体を目撃しています。
映像を拡大しようとしたところ、物体が画面外へ出てしまい、再び捉えることはできませんでした。

飛行後に映像を確認すると、物体は長方形のように見えたと記録されています。一方で、距離、大きさ、実際の速度、物体の正体を判断できるだけの情報は残されていません。
2020年に大西洋上で記録された報告
2020年に大西洋上で目撃された別の物体は、暗い赤褐色で、高さ約12~15フィートと報告されています。形状は、大きく変形した気球のように見えたとも記載されています。

この二つの事例だけでも、UAPという言葉が特定の形や性質を示すものではないことが分かります。
高速に見える小さな物体も、気球のように見える物体も、正体が確認できなければUAPとして記録されます。
核兵器関連施設パンテックスの事例
米国エネルギー省の資料には、2015年にテキサス州のパンテックス施設周辺で確認された物体の報告があります。
パンテックスは、米国の核兵器に関係する施設です。報告によると、地上監視レーダーが施設の西側を北方向へ移動する物体を検出しました。
警備担当者が車両で追跡し、双眼鏡や監視カメラを使って確認しています。物体は音を出しておらず、外から確認できる推進装置も見当たらなかったとされています。
色については、黒、銀、赤、青など、目撃者によって違いがありました。
施設側は出入口を閉鎖し、警備態勢を取っています。ただし、報告書では物体が脅威となる行動を取ったとは判断されておらず、重要施設へ接近したとも記録されていません。
核兵器関連施設で正体不明の物体が目撃された。
この部分だけを取り出すと、とてもミステリアスに聞こえ、核施設とUFOを結びつける都市伝説も連想されます。しかし、厳重に監視されている施設だからこそ、一般の場所では見過ごされるような物体が記録された可能性もあります。
核施設で目撃されたという事実だけで、その物体が核兵器を監視していたと結論づけることはできません。
なぜアポロ計画の音声が含まれているのか
そんな中で異彩を放つのが、アポロ14号やアポロ17号のデブリーフィング音声です。

音声の中では、任務を終えた宇宙飛行士が暗い場所や目を閉じた状態で感じた、光の筋や閃光について話しています。現在、この現象は高エネルギーの宇宙線が目や網膜に作用することで生じる、生物学的な現象として知られています。
公開元の説明でも、アポロ14号とアポロ17号の音声は、この光の閃光現象について話し合った記録とされています。つまり、この音声は宇宙飛行士が宇宙船を目撃した記録ではないということです。
任務中に光を見たという会話の部分だけを切り出せば、UFOとの遭遇体験のように聞こえます。しかし、話の前後まで聞けば、医師による聞き取りの一部であることが分かります。
チャネリングで宇宙存在の痕跡を感じてみた
これは科学的な証明ではありません。チャネラーのTomokatsuがチャネリングを通じて感じた内容です。
今回のRelease 04全体を確認した際、宇宙存在の痕跡が含まれているという感覚はありませんでした。
どこまで見ても、UAPという枠を超えていないように感じます。
つまり、正体が確認できない物体や現象ではありますが、そこから宇宙存在へ結びつくものは感じられませんでした。
核兵器や核関連施設との関係についても、特にミステリアスなものは感じていません。私には、国家間の探り合いや軍事的な要素が多く含まれているように感じられます。
そのような性質の資料だからこそ、時間が経過した古い情報から公開できるようになったのかもしれません。
また、今回の未解決事例に、人間の意識や観測者の心理状態が特別に関係しているという感覚もありませんでした。当時の情報が不足したまま残され、現在になっても何だったのか判断できない。
そのような資料が多いのではないかと感じています。
段階的な情報公開が持つ意味
宇宙人の証拠がないのであれば、今回の公開には意味がないのでしょうか。
私は、そうは思いません。
政府が情報を隠した状態を続けていると、実際には存在しない秘密に対しても疑念が生まれます。
「何か重大なことを隠しているのではないか」
「公開できない証拠があるのではないか」
という憶測が広がっていきます。
今回のような情報公開は、そのような疑念を解消するための一つの方法だと思います。もちろん、資料を公開しただけで、すべての疑念がなくなるわけではありません。
墨消しされた部分や、公開されていない資料が残っていれば、新しい憶測が生まれることもあります。
それでも、
「政府が何を記録していたのか」
「どこまで調べ、どこから先が分からなかったのか」
を直接確認できることには意味があります。
答えを与えるというより、判断するための材料を公開した。
今回のRelease 04も、そのように見ることができるのではないでしょうか。
おわりに
PURSUE Release 04には、1940年代の軍事文書、核兵器関連施設の報告、現代の赤外線映像、NASAの画像や宇宙飛行士の音声まで、さまざまな資料が含まれていました。
一つひとつの資料には、当時の人々が正体の分からない現象にどう向き合ったのかが残されています。
今回の公開で明らかになったのは、宇宙人の正体ではありません。むしろ、政府が未知の現象をどのように記録し、保留し、時間を経て公開するのか。その過程が見えるようになったことに、意味があるのだと思います。
資料館で展示物を見ている気分です。
やはり、分からないものを、無理に肯定も否定もしない。
その姿勢が、UAPというテーマを見るうえで大切なのかもしれません。







