一度組み上げたものを創り直す感覚
アセンデッドマスター・空海からのメッセージ
一度築いたものを更に良いものにするために人は何をするか?
今あるものを礎にして積み上げようとするでしょう。
これは至極当然であって、効率良く「更に良い」状態を生み出すことができる選択です。
しかしこれにも限界があるのです。
それはご自身でも体感したことがあるのではないでしょうか。
一度折れた場所を補強して使っていると、補強した場所やその近くが再び折れます。
再度補強しますが、またどこかが折れます。
これを繰り返し続けると、原型を留めないほどになり、
道具であれば「愛着」という名の執着が、
人間関係であれば「惰性」という名の執着によってそれが維持されるようになるのです。
この執着に気づいたとき、
原点に帰りたい
このように人は思い始めます。
これは「原点回帰」という表現では浅く、それよりももっと深いところにある原始的で非常に単純な感覚です。
「破壊衝動」という一度更地に戻し、何もなかったかのように始めたいという感覚なのです。
太古の昔、人は一つの場所に止まらず、転々と居住地を変えていました。
これは、今住んでいる土地を手放し、新たな土地で一から生活をし直すことを望んだ結果です。
このような太古の昔からある感覚は現在のあなたの中にも存在し、それが衝動的に表に出ることがあるのです。
メチャクチャにしたい思いが湧き上がる理由はそこにあるのです。
その感覚が湧き上がったとき、今あるものを捨て、新たな地を探しても良いでしょう。
それができないならば、今あるものを丁寧に更地に戻す選択をするのです。
多くの人々が補強ばかりで積み上げられている「惰性」の執着に違和感を覚える時代です。
自らの手で新たな生き方を探すときとするのも良いでしょう。